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仙台演劇工房10-BOX 夏の学校 2012

今年の10-BOXの夏の学校は、表現者の育成の場として、一ヶ月にわたる本格的なカリキュラムが企画されていた。カリキュラムは主に「身体」「造形」「対話」を軸に構成された総合的なもので、表現に携わる者全員を対象としていた。
しかし、一方では、その「表現」という幅の広さがかえって対象を曖昧にし、抽象化されて伝わりにくくしているという問題もあった。

「漫画」タイプのパンフレット。
そう、思いついたのはクライアントと雑談で好きな漫画の話をしている時でしたが。。。

「漫画」ほど、どんな方にも馴染みがあって、
気軽に手に取ってもらえる印刷物はないのではないか?



しかも、「表現」という抽象的なものへのアプローチとして、絵と文字を使って「プロセス」を表し、よりわかりやすく目的を伝えることができる。
さらに文字の大きさ、字体、吹き出しの形などで感情さえも添えることができる。
(それを誰もが理解できるのだから漫画は文化ですね)



印刷に使用したのは実際に漫画で使われている紙と同等のもので、サーモンピンクがかった薄いピンクのざらざらとした柔らかい紙で、風合いがとてもかわいい。
2012 client: 公益財団法人 仙台市市民文化事業団 せんだい演劇工房10-BOX 印刷:今野印刷